サッカー戦術の基本のき – フィハール・ディヴィディール

ビギナー指導者

こんにちは。

今回は、サッカー戦術の基本のきである「フィハール・ディヴィディール」について話していきます。

私は、スペインのマドリッドでサッカー指導者として活動して6シーズン目を迎えます。

過去には、スペイン1部リーグのセカンドチームのスタッフとして活動をした経験もあります。

また、UEFA(ヨーロッパサッカー協会)のサッカー指導者ライセンスも保持しています。

そんな私が、指導者として、サッカー戦術の基本のきである「フィハール・ディヴィディール」について説明します。

「フィハール・ディヴィディール」ってそもそも何?

「フィハール・ディヴィディール」はスペイン語の直訳で、「固定する・分離する」と言う意味です。

今回使うスペイン語

フィハール:Fijar -固定する・留める・注意を向ける

ディヴィディール:Dividir – 分ける・分離する

まずは、「フィハール・ディヴィディール」のコンセプトについて説明した後、なぜスペイン語の単語でサッカーの戦術について話すのか、その理由について説明します。

では、早速本題に入りましょう!

フィハール=引き付ける/ ディヴィディール=離れる

先ほど、これらの単語の直訳について説明しましたが、ことサッカーにおいては次のように解釈します。

フィハール=引きつける/ ディヴィディール=離れる

まずは、2対1の状況をイメージしましょう。

「フィハール」とは、ドリブルでボールを運び相手選手を引き付けるアクションのことを言います。

一方で、「ディヴィディール」とは、ボール保持者が引きつけている相手選手から離れるアクションのことを言います。

つまり、「フィハール」はボールを持っている選手のアクションで、「ディヴィディール」はボールを持っていない選手(オフ•ザ•ボール)の動きになります。

なぜ、「フィハール・ディヴィディール」が基本のきなのか?

「フィハール・ディヴィディール」と言う2つのアクションは、先ほどの説明でもあったように、2対1の状況でのサッカー戦術です。

2対1の状況は、7人制(マドリッドサッカー協会のU6-U11までのカテゴリー)であろうが、8人制であろうが、11人制であろうが起こりうる状況です。

また、2対1の状況は、「ボール保持者」・「ボールを持っていない味方選手」・「相手選手」と言うサッカーにおける人間関係を最小の数字で表した状況です。

以上のことから、どの年代でも必要となる戦術であり、最小数でサッカーというスポーツを理解し始めることから、サッカー戦術の基本のきと言えます。

実際スペインでは、日本の小学校低学年における年代、チーム活動を始める年代では、これについて学び始めます。

「フィハール・ディヴィディール」はプレーの判断のトレーニング

指導者
指導者

2対1でも、1対1で突破できるなら、突破してまえば良いじゃないか!

これは、アジアサッカーによく見られる考え方です。

我々、サッカー指導者は、「結果」よりも「過程(プロセス)」に目を向ける必要があります。

なぜなら、“指導者(教え導く者)”だからです

特に、育成年代と言われる現場では「結果」よりも「過程(プロセス)」により目を向けるべきです。

「1対1でも突破できる=結果」です。

我々は、どのように選手がサッカーのフィールド上で状況を分析し、プレーを判断したのか、そのプロセスに目を向けましょう。

少し話がずれましたが、ここからプレーの判断の基準について説明します。

「フィハール・ディヴィディール」におけるプレーの判断の基準

プレーの判断の基準①:相手選手がボール保持者に引きついているかどうか

相手選手がボール保持者に引きついているのであれば、2対1の状況では必ず「よりフリーな選手」が生まれます。

相手選手を引きつけることができている状況では、よりフリーな選手とプレーをしましょう。

一方で、相手が動かないのであれば、基本的に、ドリブルでボールを前に運ぶスペースがあります。

そのまま前進し続ければ良いのです。

相手選手がボール保持者に引きついているかどうか、これをプレーをしながら正しく分析できるか、その分析をもとに良いプレーの判断ができるかを、指導者は見ます。

プレーの判断の基準②:相手が縦を切っているのか、横を切っているのか。

先ほどと同様に、これも選手自身がプレーをしながら状況を分析し、より良いプレーの判断をすることができているかどうかを、我々指導者は見ます。

なぜスペイン語で説明するのか?

指導者
指導者

なんで、わざわざスペイン語でサッカーの戦術を考えなきゃいけないんだ!
俺らは日本人だ!日本語で説明しろ!

このように思う方もいるでしょう。

実際私もそう思って、日本語で言い換えられないだろうかと考えました。

ただ、次の一点からスペイン語の単語の方が適切だと考えます。

コミュニケーションが楽!

実際プレー中は、指導者や選手からプレーの指示が飛び交います。

その時、スペイン語では動詞の命令形を使い、それが非常に簡潔でわかりやすいのです。

フィハールは「フィハ」、ディヴィディールは「ディヴィデ」で伝わります。

実際に口に出してみると、「引きつけろ」や「離れろ」より言いやすいと思います。

知識として理解できていても、実際のプレーにつながらなければ役に立たないので、“コミュニケーションが楽!”という一点から、「フィハール・ディヴィディール」というスペイン語を使うことにしました。

まとめ

今回は、「フィハール・ディヴィディール」というサッカー戦術の基本のきについて、簡単に説明しました。

実際のサッカーのフィールド上には、2対1の状況だけではなく、他にも選手がいます。

局面的に2対1の状況でも、そこから攻撃に参加してくる味方選手がいたり、数的不利を解消するために守備に参加する選手が増えたりと、状況は常に変わります。

ただし、2対1と言う「ボール保持者」・「ボールを持っていない味方選手」・「相手選手」のいるシンプルな状況でのプレーの判断が的確にできないと、次のステップに進むことは非常に困難です。

サッカーと言うチームスポーツを理解する上で、「フィハール・ディヴィディール」は良い導入になります。

ぜひ、サッカー戦術の基本のき「フィハール・ディヴィディール」、使ってみて下さい。

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