こんにちは。
今回は、指導者の観点から、どのような選手が必要とされるかについて考えていきます。
私は、スペインのマドリッドでサッカー指導者として活動して6シーズン目を迎えます。
過去には、スペイン1部リーグのセカンドチームのスタッフとして活動をした経験もあります。
また、UEFA(ヨーロッパサッカー協会)のサッカー指導者ライセンスも保持しています。
そんな私が、指導者として、サッカー選手に求める3つのキーワードについて紹介します。
テクニックより何より人間性やメンタリティ
今回紹介する3つのキーワードは、すべて人間性やメンタリティに関するものです。

テクニックや戦術について抑えておくポイントがあるんじゃないの?
もちろん、テクニックや戦術において、いくつか抑えておくポイントはあります。
しかし、一番大事なことは人間性やメンタリティです。
早速3つのキーワードについて紹介します。
3つのキーワード:自律・成熟・敬意
自律
まず、最初のキーワードは「自律」です。
自立(自分の力だけで物事を行うこと)ではなく、「自律(自分を律する・管理すること)」のジリツです。
体調管理や食事などのグラウンド外での生活や、1つ1つのプレーに対する自分への要求の厳しさのことをここでは示します。
例えば、パス&コントロールの1つのパスをとっても、“ボールが浮かないようにする”、“適切な位置にパスを送る”といったことを、毎回自分自身に要求することができるかどうかです。
誤解しないでもらいたいことは、律するのは他者ではなく、自分自身であると言うことです。
成熟
次に紹介する2つ目のキーワードは、「成熟」です。
「成熟」とは、簡単に言うと「この人(この子)、なんか大人っぽいなぁ。」と思わされるような選手を、ここでは示します。
例えば、ふざける時と真面目にやる時のメリハリがしっかりしていることが、成熟を示す一つの代表例です。
他にも、サッカーの厳しさを知っているかどうかも、成熟を示す1つの基準です。
例えば、試合のこり10分しかプレーできないとなった時の反応です。
「たった10分かよ」と不満を表に出しながら何となくプレーするのか、「この10分でチームが自分に要求している役割を全うしよう」とチームへの献身性を全力でプレーで表現するのか。
答えは明確です。後者が成熟している選手です。
敬意
3つのキーワードの最後は「敬意」です。
敬語で喋るかどうかが、敬意を持っているかどうかの基準ではありません。
スペイン語にも丁寧な表現や日本語の敬語のような表現はありますが、選手と指導者の間にこれらの表現を使うことはありません。
では、どのように敬意があるのかをどうかを示すのか。
1つの具体的な例を出します。
それは、指導者が準備してきたトレーニングを真面目にやるかどうかです。
冒頭にも伝えましたが、今回は “指導者の観点から” どのような選手が必要とされるかについて考えています。
日本のサッカー指導の現場やSNSなどを通して流れてくる映像には、選手が練習について色々と意見する場面があります。
「意見をする=良いこと」と言う考えを一度なくして下さい。
もちろん、サッカー指導者も人間なので、選手同様にミスをすることは必ずあります。
準備してきたトレーニングがうまくいかないこともあります。
しかし、指導の仕方や練習メニューにケチをつけたり、不満を持ちながら何となくやることは、サッカー指導者の仕事に対するリスペクト(敬意)に欠けます。
サッカー指導者やチームメイト、対戦相手や審判、観客といったサッカーに関わる人へのリスペクト(敬意)を常に持つことがサッカー選手としては求められます。
理由は簡単です。
サッカーがチームスポーツだからです。
もっと言えば、スポーツ以前に他者に対して敬意を持とうとしないことは、1つの欠陥と言えるでしょう。
まとめ
今回は、サッカー指導者の観点から、どのような選手が必要とされるかについて考えてみました。
私は、サッカー指導者として現場で指導をするだけでなく、選手選考や分析官としてもチームに携わっています。
そして、今回紹介した3つのキーワードは、私が選手を評価する際に非常に大切にしている部分です。

じゃあ、この3つのキーワードさえ抑えてしまえば、良い選手って評価がもらえるんだね!
良い選手かどうかの評価はまた別です。
当たり前ですが、サッカーにはさまざまな要素があります。
テクニック、戦術、フィジカル、メンタル、人間性、これらの要素全てを考慮して、選手の総合的な評価をします。
ただし、今回紹介した3つのキーワードが選手を評価する際に大きな影響を与えることは間違いありません。
実際、サッカー選手としての能力や才能は十分でも、この3つのキーワードにおいて欠けている部分のある選手が最後の最後で、チームの構想に入らなかったり、契約に至らない場合があります。
逆に、サッカー選手としての能力や才能は突出していなくても、この3つのキーワードにおいて高い評価を受けた選手が、チームに残ることもあります。
ぜひ、今回紹介した3つのキーワードを考慮してみて下さい。
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