こんにちは。
今回は、8-10歳対象のサッカー練習メニューの例を1つ紹介します。
私は、スペインのマドリッドでサッカー指導者として活動して6シーズン目を迎えます。
過去には、スペイン1部リーグのセカンドチームのスタッフとして活動をした経験もあります。
また、UEFA(ヨーロッパサッカー協会)のサッカー指導者ライセンスも保持しています。
では、早速練習メニューの例を見ていきましょう。
仮想チームの概要
今回の練習メニューは、8-10歳の仮想のチームをもとに作ってみたものです。
この背景をもとに、練習メニューを作っています。
練習の流れ
練習の合計時間は、75分です。
最初、ウォーミングアップから始め、フィジカルトレーニングに進みます。
その後、パス&コントロール、ロンド、2対1と進み、最後にゲーム形式のトレーニングをして終わります。
練習の目的
今回の練習では、以下のことを目的にトレーニングします。
- フィジカル:ジャンプ・着地/ 方向転換
- テクニック:運ぶドリブル/ パス/コントロール
- 戦術:フィハール(引きつける)/ディヴィディール(離れる)
- メンタル:集中力
目的を要約すると、「2対1の状況での判断を良くしていきましょう」と言うことです。
そして、「そのために必要なテクニックの質を向上させましょう」と言うことです。
⓪フィジカルトレーニング

最初のフィジカルトレーニングは、GKも含めて行います。
合計14人の選手を3グループに分け、A・B・Cの3種類のエクササイズを行います。
エクササイズAとBでは、さらに2グループに分かれます。
エクササイズAでは、ジャンプとバランスのコーディネーションの向上を目指します。
エクササイズBでは、方向転換のトレーニングを行います。
エクササイズCは、両足ジャンプと両足着地で行います。
それぞれのエクササイズには、頭を使う要素もあるので、運動神経に良い刺激が入ると思います。
①パス&コントロール

ここかから、GKは別トレーニングです。
私の個人的な好みですが、単純なパス&コントロールは好みません。
私はできるだけ戦術の要素を入れながら、テクニックのトレーニングを行うように心掛けています。
このパス&コントロールのメニューでは、「フィハール(引きつける)」と言う戦術の要素にフォーカスしています。
このアクションは、残りのメニューにもつながります。
③ロンド

このトレーニングメニューは今回紹介する練習メニューの中で、最も優先順位の低いメニューです。
もしパス&コントロールのメニューで時間がかかった場合には、このメニューはやらなくても問題ありません。
ただし、選手たちが練習に集中している、パス&コントロールのメニューもうまくいった、そのような場合には、ぜひこのメニューも試してみて下さい。
相手を引きつけると言う感覚を、異なる角度からのアプローチでトレーニングすることができます。
④2対1

このトレーニングが、この練習メニューの中で一番ポイントとなるメニューになります。
つまり、この日の練習の中で一番時間を使いたいメニューです。
パス&コントロールで取り組んだアクションを、相手選手のいる状況でトレーニングします。
トレーニングの目的は、2対1の状況での判断をより良くすることです。
テクニックを状況に応じて使いこなせるようになることを目指しましょう。
⑤条件付きゲーム・ゲーム

最後に、ゲームをして練習を終わります。
選手の練習理解度にもよりますが、基本的に条件付きのゲームを行うことをお勧めします。
理由は、ここまでの練習でトレーニングしてきたことを、ゲームの中で繰り返し起こるように状況を整える必要があるからです。
今回紹介する条件付きゲームでは、フィールドを2つのゾーンに分けています。
この目的は、両サイドで常に2対1の状況を作り、ここまで練習してきたことを実際のゲームの中で、繰り返しトレーニングすることです。
ただ、残りの(最低でも)5分ほどは選手たちに自由にプレーさせる時間を与えましょう。
この年代ではサッカーを学ぶことも大事ですが、純粋にプレーすることを楽しむ時間も、非常に重要です。
まとめ
今回は、8-10歳のチームを対象にしたサッカー練習メニューの例を1つ紹介しました。
ポイントとしては、3つです。
①「コーディネーション」と「テクニック」の目的を持つこと。
②少人数のトレーニングで、繰り返し獲得したいアクションをトレーニングできるようにすること。
③「テクニック」と「戦術」を関連付け、トレーニングにストーリー性をつけること。
この3点です。
①と②は、この年代において特に大事なことになります。
この年代は、より多くの情報を処理することが難しいです。
プレー中の情報量を減らすためにも、いくつかのグループに分けて少人数でできる練習メニューを考えましょう。
そして、ポイントの③であるトレーニングにストーリー性をつけることは、どの年代のどのレベルでも重要となるポイントです。
1つ目のメニューではシュートの練習をして、2つの目のメニューではパスの練習をして、最後はとにかくゲームをするみたいな、一回の練習の目的が曖昧になるようなことは避けましょう。
今回紹介したものは、あくまで1つの例です。
練習を考える際の参考にしていただければと思います。
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