🇪🇸スペインのリアル|第3回(2025.8.21投稿)

スペインのリアル

🟥 注目のプロ試合・記事レビュー

トレーニングマッチ②外部アカデミア vs アルコルコンU19A

結果:外部アカデミア 1 − 7 アルコルコンU19A(勝利)

トレーニングマッチ③モストレスURJC vs アルコルコンU19A

結果:モストレスURJC 1 − 3 アルコルコンU19A(勝利)

印象に残ったプレー

今季のLIGA NACIONAL JUVENILは「繋ぐ」よりもリスク回避のためにクリア(despeje)を選ぶチームが多いです。ただし、そのクリアがDFラインの背後に落ち、セカンドボールを拾われてピンチになる場面も見られました。選手たちはクリア後の状況把握と処理も学ぶ必要があります。

戦術的なポイント

2試合目の前半はボールロストが多く、Presión tras pérdida(失った直後のプレッシャー)は良かったものの、奪った後に素早く「はたく(寄せて簡潔に出す)」ことができず、相手のプレッシャーで再びボールを失う場面が続きました。ハーフタイムに中盤の距離感(約10mの近さでの1〜2タッチ)を意識させると、後半にいくつか良い形を作れました。

スペイン語キーワード

Desmarque de ruptura(デスマルケ・デ・ルプトゥーラ):背後への抜け出し

🟧 今週のチーム練習内容・トピック

今週の練習テーマ

ボール保持 ― 中盤でのポジショニングと距離感

実施したメニュー

  • ボール保持(4対4+4フリーマン)
    横長の長方形を4分割したグリッド内で実施。サイドのフリーマンから反対側のフリーマンにボールを繋げられたら、外のスペースで受けることを狙う。オフサイドありのため、外で待つのではなくタイミングを合わせたDesmarque de rupturaが必要。
  • フィニッシュ(背後へ出しての動き直し=Permuta)
    背後へパスを出し、入れ替わる(Permuta)動きを伴って決定機を作るトレーニング。

選手の反応・印象的な場面

スペースを埋める動きにまだ改善点が見られた。距離感の理解を促す必要あり。

指導上の意識ポイント・工夫

説明の二度手間が発生した点は反省。ホワイトボードでの説明とグラウンドでの説明を両方行ったが、選手を配置してから直接フィールド上で説明するだけで十分だった。特にフィニッシュ練習は導入説明に時間をかけ過ぎないよう注意する。

🟨 スペイン語ワンポイント

フレーズ:Romper / Correr a la espalda

意味(日本語):裏を取る/背後へ走る

使いどころ(例):「¡Rompe!」「¡Corre a la espalda!」=「裏へ抜けろ!」「背後へ走れ!」

🟩 次週の試合展望 or 注目の試合

対戦予定

  • 水曜日:Sporting Hortaleza
  • 土曜日:Toledo

相手チームの特徴・注目選手

Sporting Hortaleza:昨季に昇格したチームで、グラウンドが非常に狭い。身体能力の高い選手が多く、狭いピッチでの競り合いに強い。リーグ初戦以上にハイレベルなテストになる可能性がある。
Toledo:同リーグだが別グループ。シーズン通して力試しできる相手ではないが、対外試合として良い比較対象になる。

🟦 まとめ・読者へのメッセージ

今週の振り返り:同カテゴリーのチームと試合をして、課題が見えてきた一週間でした。

問いかけ:適切で的確な相手との練習試合を組めていますか? コメントで教えてください!

📝 補足

今週末は本来、金曜日午前と土曜日午後に分かれて予定していた練習試合が、対戦相手の勘違い(「土曜午前」と思っていた)により、1日に2試合を行う形になりました。相手は有料で試合を依頼しているケースだったため、クラブとして中止できず。スペインでは比較的珍しい経験になりました。

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