🇪🇸スペインのリアル|第2回(2025.8.14投稿)

スペインのリアル

🟥 注目のプロ試合・記事レビュー

  • 試合名・対戦カード
    アルコルコンU19A – ラージョ・バジェカーノU19A
  • 結果・スコア
    4-5 (ラージョ・バジェカーノU19A、勝利
  • 印象に残ったプレー・選手
    プレシーズンらしく、非常にゴールが多い試合でした。攻撃ではボールを簡単に失うシーンが多く、守備面ではこれまでの2週間で練習してきたことができている場面と、そうでない場面が混在。特に前半の最初の30分は非常に粗いプレーが目立ちました。プレシーズン序盤にありがちな、チームの戦術や狙いがまだ浸透していない状態での試合だったため、多くのミスと失点がありました。
  • 戦術的なポイント
    単に守備に問題があるとは言えません。失点のうち3点はボールを失った後のカウンターによるもので、攻撃時のボールの持ち方やリスク管理が課題です。守備面はこの2週間で重点的に取り組んできましたが、攻撃面もこれから改善が必要だと感じました。
  • スペイン語のキーワード(1〜2語)
    Ocupar espacio ー スペースを埋める

🟧 今週のチーム練習内容・トピック

  • 今週の練習テーマ
    duelos(デュエロス:1対1の競り合い)
  • 実施したメニュー
    1対1(duelos)をテーマにしたトレーニング
  • 選手の反応や印象的な場面
    アルコルコンに来て初めて自分が作ったメニューをチーム全体で実施しましたが、思った以上にうまくいきませんでした。説明に時間がかかり、メニュー間の休憩が長くなったことも影響しています。スタッフの評価は第一監督と自分(第二監督)は厳しかった一方で、他の4人のスタッフからは高評価でした。

    うまくいかなかった主な原因は、1対1のメニューにもかかわらず、選手が自分のマークを見失い、マークを背中に置いてしまっていたこと。
  • 指導上の意識ポイント・工夫
    1. 目的を明確に伝える
      → 選手を配置する前に口頭で目的を伝えたつもりでしたが、実際は選手を分けてから説明したため時間がかかり、デモンストレーションが一切できませんでした。次回は説明のタイミングを工夫します。
    2. observar(観察)よりもメニューへのアプローチを重視する
      → 失敗したことで思考が停止し、一部投げやりになってしまいました。失敗の原因はわかっていたので、もっと積極的に修正を試みるべきでした。
    3. Competición(競争)の要素を入れる
      → ゴール数を数えて勝敗をつけるなど、勝負の意識を持たせる工夫が不足していました。スタッフ間で役割を分担し、ゴールカウントを確実にするべきです。

🟨 スペイン語ワンポイント

  • フレーズ・単語
    Duelo(デュエロ)=1対1の競り合い
    Encarar(エンカラール)=仕掛ける
    Chocar cuerpo(チョカール クエルポ)=体をぶつける
  • 使いどころ・例文
    Encárale!(そいつに仕掛けろ!)
    Choca cuerpo!(体をぶつけろ!)

※別記事にて、ワンツーに対する守備の説明も予定しています。

🟩 次週の試合展望 or 注目の試合

  • 対戦予定
    今週末はトレーニングマッチが2試合あります。
    1つは外部アカデミーとの対戦、もう1つはMóstoles URJCユースAとの試合です。
  • 相手チームの特徴・注目選手
    外部アカデミーとの試合はクラブ間の付き合いによるビジネスマッチの色合いが強いです。相手がこちらとのトレーニングマッチのために費用を支払っています。
    Móstoles URJCユースAは昨シーズンスペインユース1部リーグから降格したチームで、アルコルコンU19Aと同じ状況です。
  • 対策・注目ポイント
    リーグ戦相手との実戦形式の試合なので、どこまで準備できているかが問われます。連戦となるため、選手の疲労管理・負荷調整がスタッフの重要な役割になります。

🟦 まとめ・読者へのメッセージ

  • 今週の振り返り一言
    久しぶりに、自分のメニューを評価してもらうという緊張感と多くの学びが得られました。

皆さんは、最近こんな経験ありましたか?

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